お子様の成長例

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ケース1:言葉でやりたいことを伝えられるようになり、かんしゃくも少なくなってきました!

Gさま(3歳・男の子)

【お悩み】
言葉の遅れが気になっています。

「こんにちは」と挨拶などや、テレビで聞いたお歌を歌ったりはできることが多いのですが、言葉でのコミュニケーションができません。

欲しいものがあると「あーーーー!」と大声で叫んで無理やり奪い取ろうとしたり、床に転がって、1時間以上泣き叫び続けることがあります。

【おこなった支援】
①マンド(要求言語)

 言葉の課題を行う上で最優先で行う課題の一つは、要求したいことを言葉やジェスチャーで伝えられる事です。「スマホ!」「絵本!」「電車!」など、お子様の好きなものと直結しており、非常に大切な課題の一つです。また言葉で要求したいことを相手に伝えられるようになることで、かんしゃくなどの問題行動を適切な行動に置き換え、減らしていくことも可能です。活動例としましては、好きな電車のおもちゃを指導員が見せ、「でんしゃ!」とまねして言えたり、言葉では難しい場合には指差しなど、ボディランゲージで意思表示できたらおもちゃを渡します。

②NET(naturaru environment teaching)
 応用行動分析の方法論の一つで、自然環境教育とも呼ばれています。一般的な椅子に着席して対面で課題をおこなうという構造的なものではなく、まるで親戚の人が遊びに来て一緒に遊ぶかのような自然な環境にて行われます。遊び自然な環境でのやり取りを通じて、支援の中で教えたコミュニケーションスキルを日常生活で使いこなすことができるように支援をしていきます。

【現在の様子】
「パトカーちょーだい!」「スマホみーせて!」と欲しいものや見たいものを言葉で伝えられるようになりました!

他にも「お名前は?」と聞くと答えられるようになったり、一緒に好きなおもちゃで遊んでいると「楽しい!」と気持ちを言葉で伝えてくれるようになりました!

また「いや!」など拒否の言葉も覚えてきたことで、叫んだり床に転がってしまう事も少なくなりました。

ケース2:落ち着いて座って授業に参加したり、お友達と一緒に遊ぶことも増え、楽しく学校生活を送ることができるようになりました!

質の高い支援

Hさま(6歳・男の子)

【お悩み】
落ち着いて座っていられないのが気になっています。食事中などもずっと座っていられず、何度も立ち歩いてしまう事があり落ち着きがありません。

また難しい単語などは知っているのですが、本人の話にまとまりがなく伝えたいことが全く分からないこともあり、お友達と遊ぶよりも一人で遊ぶことが多いようです。

これから小学校に入学するのに、不安です。

【おこなった支援】
①グッドバッド

 グッドバッドは1日を振り返ってもらい、その日やったことや楽しかったこと、嫌だったことなどをお話ししてもらう課題です。こちらはただやり取りをするだけでなく【普通に答えたら1ポイント。質問に詳しく教えてくれたり、わかりやすく伝えられたら2ポイント!】とポイント制にすることで、相手にわかりやすく伝えることのモチベーションを高め、表現方法を身に着けていきます。また嬉しかった事などを聞くと「こーやってゲームをやって、それが嬉しいんだけど、嫌だった。」などまとまりがなく、伝えたいことがうまく伝えられない様子が見受けられましたので、5W1Hごとに一つずつ当てはめていきながら、文章を整理してわかりやすく伝えるトレーニングもおこないました。

②アナログゲーム
 ルールの理解や順番を守るなど、アナログゲームで多くのコミュニケーションスキルを学ぶことができます。Hさまの場合、複雑なルールになると順番が守れなかったりなどの様子がみられましたので、黒ひげ危機一髪などのわかりやすく運要素が強いシンプルなゲームから始め、徐々にルールの複雑なゲームにも取り組んでいきました。

【現在の様子】
「今日学校で僕がゲームをして負けてしまったけれど、1問しか間違えなかったのは嬉しかったです!」とグッドバッドのページをみながら、自身で一つ一つ当てはめてその日の出来事を伝えられるようになりました!

またアナログゲームもいくつかおこなってきており、小学校に上がってからは保育園の時よりも、お友達と一緒にドッジボールをしたり、その他のゲームをしたりして他者との関わりに楽しみを見出すことができるようになってきました!

以前は支援中何度か経ち歩いてしまう事がありましたが、現在は45分間着席しておこなうことができ、学校でも授業中立ち歩くことも少なくなり、周りに合わせて授業に参加できるようにもなりました。毎日楽しく学校生活を送ることができています!